ベントレー・システムズ Bentley Systems 日本国内へ戦略的投資とパートナーエコシステムを加速 国交省 i-Construction 推進を支援 47都道府県で 3D デジタルデリバリー普及めざす

橋梁・道路・鉄道・上下水道などのインフラストラクチャ設計・建設・運用支援や、エンジニアリングソフトウェアを提供するグローバル企業 Bentley Systems, Inc.(本社:米国ペンシルベニア州)の日本法人 ベントレー・システムズ(本社:東京都千代田区)は、東京に新たな地域統括拠点を設立し、日本へ戦略的に投資していく。
ベントレー・システムズ ジェームズ・リー(James Lee)COO(最高執行責任者)、ベントレー・システムズ 鴻野圭史 日本担当ゼネラルマネージャー、ベントレー・システムズ パトリック・コッツィ(Patrick Cozzi)Chief Platform Officer、Seequent グラハム・グラント(Graham Grant)CEO(最高経営責任者)が東京本社で詳細を伝えた。
国土交通省 i-Construction を後押し

ベントレー・システムズ が今後、日本へ投資していく計画は、国土交通省が推進する「i-Construction」施策のもと、2029年に予定されている「BIM データ審査」開始にあわせて実施していくもの。
国土交通省 i-Construction(アイ・コンストラクション)は、ICTの全面的な活用(ICT土工)などの施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場をめざす動き。
「日本が深刻な労働力不足に直面するなかで、エンジニアリング企業が 2D から 3D ワークフローへ移行できるよう、地域に根ざした専門知識、技術サポート、およびトレーニングを提供します」(ベントレー・システムズ)
日本国内でのプレゼンスを強化
パートナーエコシステムを拡大

「日本はインフラのデジタル化において世界的な模範を示しています」と日本市場を注目するベントレー・システムズ ジェームズ・リー(James Lee)COO(最高執行責任者)は、国内戦略についてこう伝える。
「ベントレー・システムズは、日本国内でのプレゼンスを強化し、パートナーエコシステムを拡大することで、インフラエンジニア、建設会社、そしてオーナー・オペレーターの 3Dデジタルデリバリーへの移行を支援し、生産性の向上、レジリエンスの強化、そしてインフラのライフサイクル全体における意思決定の改善を後押しします」(ジェームズ・リー James Lee COO)
Cesium Seequent iTwin などを組合せ展開
ベントレー・システムズは、設計・建設・運用にわたるオープンなデジタルデリバリーのエコシステムを通じて、日本の「i-Construction」に向けた取り組みを支援。
従来、分断されていたワークフローを連携させ、地上・地下データを統合することで、ベントレー・システムズのインフラチームが分野横断的に包括的な 3D モデルとワークフローを構築・管理できるようにし、コラボレーションの向上、リスクの低減、プロジェクトの迅速な遂行を実現させる。
この統合的なアプローチは、ベントレー・システムズの 3D 地理空間の可視化技術「Cesium」(日本の「Project PLATEAU」の基盤技術)や、世界有数の地震多発地域における地盤リスクの低減を支援する Seequent の地下モデリング・解析技術、そしてインフラのライフサイクル全体でエンジニアリングデータとアセットデータを同期する「iTwin」プラットフォームを組み合わせたもので展開していく。
Cesium で一貫したデジタル環境を構築

ベントレー・システムズが得意とするこれらの技術は、日本の建設・自然環境分野においてすでに確かな実績を積み上げている。
Cesium やデジタルツイン技術は、コマツ、NTTドコモ、ソニーセミコンダクタソリューションズ、野村総合研究所(NRI)が設立した EARTHBRAIN(アースブレイン)の「Smart Construction」ソリューションに組み込まれ、設計・シミュレーション・土木施工の各プロセスで統一されたデジタル環境のなかで進行できる。
Seequent で地下の不確実性を解消

また Seequent は、日本のインフラ、地熱エネルギー、グローバルな鉱業投資を長年にわたり支援してきた実績を持ち、重要インフラおよび資源プロジェクトにおける地下の不確実性解消に貢献している。
国内事例
日本最大 3D都市モデルプロジェクト
Project PLATEAU
日本全国の都市デジタルツイン実現 Project PLATEAU は、56都市を対象とした日本最大級の 3D 都市モデル作成プロジェクト。
都市活動やスマートシティ管理のために、オープンプラットフォームデータとして 3Dモデルデータを公開することで、その活用を促進。
国際航業は、ベントレー・システムズの「MicroStation」を使用し、全国17都市についてこれまでにない精緻なレベルの 3Dモデルを作成してきた。
MicroStation の膨大な点群データを快適にモデリングするためのプラットフォームにより、ワークフローを効率化させて所要時間を50%削減し、従来よりも現実にちかいリアルな自然災害対策 3D シミュレーションを実現させている。
47都道府県全域で 3Dデジタルデリバリーを

この成長をさらに加速すべく、ベントレー・システムズは、業界で豊富な経験をもつ鴻野圭史 日本担当ゼネラルマネージャーが就任。
ベントレー・システムズは鴻野 GM をリーダーに、地域のパートナーエコシステムとの連携を強化し、47 都道府県全域で 3D デジタルデリバリー普及拡大を図る。
具体的には、EARTHBRAIN と福井コンピュータの提携強化に加え、JIP テクノサイエンス、ニュートンワークス、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、Mirukuru をはじめとする既存パートナーとの販売網の拡大を重点的に進めていく。
鴻野 GM はこう伝える。
デジタルワークフローを大規模に導入し
より効率的にプロジェクトを遂行

「日本における成功は、信頼、協働、そして現地におけるプレゼンスの上に築かれます。
i-Construction 推進に取り組む数千におよぶ地域の建設事業者を支援するためには、私たちがそれぞれの地域社会に根ざした存在でなければなりません。
ベントレー・システムズの統合プラットフォームと、現地の専門知識を組み合わせることで、エンジニアリング企業や建設事業者がデジタルワークフローを大規模に導入し、より効率的にプロジェクトを遂行できるよう、支援していきます」(鴻野 GM)
また、EARTHBRAIN 小野寺昭則 代表取締役社長も、こう期待を込める。
日本から世界へと広がる建設業界のデジタル変革をさらに加速させる大きな節目

「今回の戦略的パートナーシップは、日本から世界へと広がる建設業界のデジタル変革をさらに加速させる大きな節目となります。
グローバルな技術と知見を融合させ、地域や国を越えて価値を共創することで、より安全で持続可能な社会インフラの実現に貢献してまいります」
―――ベントレー・システムズは今後も日本国内でのプレゼンスとパートナーエコシステムの拡大を継続し、長期的な市場へのコミットメントを強化するとともに、国家目標に向けて業界の 3D デジタルデリバリーへの移行を支援していく。
これにあわせ、今後 3年間で現地チームを倍増以上に拡大していくことも伝えた。
