※2022年4月撮影

トップ画像は、JR東日本相模線社家(しゃけ)駅。木造駅舎ではありません。

駅が開業した1926年(大正15年)に相模鉄道が建てたRC造(鉄筋コンクリート)の駅舎です。

1923年(大正12年)9月に関東大震災が発生、死者・行方不明者10万人以上という凄まじい被害をもたらしました。木造建築の脆弱さを嫌って相模鉄道がRC造の駅舎を建てたと言われています。

いずれにしても、この時期のRC造の駅舎は極めて珍しいものです。ほぼ同時期に建てられた倉見駅と同じデザイン。シンプルな箱形駅舎にロマネスク風アーチの出入口という意匠です。

駅舎の南側はバリアフリー化のエレベーター設置工事をやっていました。完成予定は2023年6月。

※2022年4月撮影

少しアップにしました。築100年近い建物には見えません。

※2022年4月撮影

社家駅の北には東名高速道路が通っていて、首都圏中央連絡自動車道との巨大な海老名ジャンクションがあります。

駅出入口。正面にICカード簡易自動改札機があります。島式ホームには構内跨線橋で渡ります。

※2022年4月撮影

社家駅は、既述の様に1926年(大正15年)相模鉄道が開設。1944年(昭和19年)戦時下に国有化され国有鉄道相模線の駅になりました。その後、国鉄分割民営化でJR東日本に継承されています。

元来相模線は相模鉄道が相模川の砂利を輸送する目的で敷設した路線でした。現在の路線名も相模鉄道から採られています。

筆者は、ユーミン(荒井由実)が1976年(昭和51年)に出した“14番目の月”というアルバムに収録されている“天気雨”という曲に「相模線に揺られて来た」という歌詞があって、初めて相模線という路線を知りました。ユーミンは八王子の呉服店のお嬢さん、茅ヶ崎まで相模線で行くことを歌っていたのです。しかし2022年3月のダイヤ改正で八王子駅から茅ヶ崎駅への直通運転は終了しています。

無人駅なので旧事務部分は使われていません。

※2022年4月撮影

壁面に庇が残っています。かつてはこの下にドアがあったのですね。

※2022年4月撮影

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)