南武線 中野島駅【木造駅舎カタログ】06/395

※2022年4月撮影
トップ画像は、JR東日本南武線中野島駅。1986年(昭和61年)に改築された時計台の様な駅舎です。
とても不思議なことがあります。
筆者は勤め人時代、10年以上日常的に南武線を利用していました。しかし、この中野島駅舎を見た記憶が全くないのです。この様に特徴的な時計台駅舎を何度も眼にしていて全く覚えていないということは考え難い・・・。筆者は視覚的記憶が悪くないと自負しているのです。
駅の西側の公道踏切から。奥は川崎駅方面です。南武線の南(右)側の車窓から駅舎が見えます。これを記憶していないというのはかなりヘンだ・・・と思いませんか? 一方で線路の北側の風景は覚えています。上りで稲田堤駅を過ぎて大きなマンション群が見えたら中野島駅だという記憶です。
※2022年4月撮影
既に書きましたが、川崎市が武蔵溝ノ口駅以北の片側改札口5駅、稲田堤駅、中野島駅、宿川原駅、久地駅、津田山駅を橋上駅舎化する予定です。既に津田山駅の橋上駅舎は完成し、稲田堤駅は現在工事中です。中野島駅もいずれ工事が始まるのでこの一風変わった駅舎も見られなくなってしまいます。2019年(令和元年)上りホームにICカード専用の臨時改札口が設けられています。
※2022年4月撮影
踏切から駅舎。よく見ると駅舎、時計台のてっぺんにちゃんと雄鶏の「風見鶏」がのっています。・・・ということは教会の鐘楼をかたどったのかもしれませんね。9世紀の第105代ローマ教皇ニコラウス1世が教会に風見鶏を設置することを法令で決めています。これが多くのカトリック教会鐘楼に風見鶏が載っている理由です。でも何故風見鶏なのか、は調べていません。(笑)
※2022年4月撮影
駅前道路の反対側から。
※2022年4月撮影
中野島駅は、1927年(昭和2年)南武鉄道が中野島停留場として開業。1944年(昭和19年)戦時下での国有化で南武線の所属駅になりました。1947年(昭和22年)駅を約400m立川駅側に移設。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東日本に継承されます。
※2022年4月撮影
駅前に小さなベンチの置かれた休憩スペースがあります。
※2022年4月撮影
これで南武線の木造駅舎はお仕舞いですが、付け足しで橋上駅舎化工事の始まっている稲田堤駅も見に行ってきます。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。
(写真・文章/住田至朗)